西善寺に入ってまず目に付くのは、境内を覆い尽くすように枝を伸ばしたコミネモミジの古木です。県の天然記念物にも指定されているというこの大木は樹齢500年という老木にもかかわらず、今でも生き生きとした枝振りで、御利益というものがあるならこういうことだろうと思わず納得してしまいます。本堂は間口七間の軒唐破風の向拝を配した寄棟造り。本尊は阿弥陀三尊像が安置され、阿弥陀如来を中央に左に観世音菩薩、右に勢至大菩薩が配されています。三尊仏いずれも前屈みの立像で、来訪者をやさしく極楽の世界に迎えてくれるように感じです。